頭皮、毛髪基礎知識
このカテゴリーは理容室のホームページらしく、頭皮や髪の毛についてなるべく簡潔にわかりやすく伝えるために作成しました。
この情報も「正しい、間違っている」ではなく、あくまで参考程度に読んでいただければ幸いです。
では、さっそくいってみましょう。
髪の毛について
髪の毛はケラチンという硬質タンパク質でできています。
切断して断面図にしてみると、中心部分が詰まったバームクーヘンみたいな年輪状になっていて、その芯の部分(中心部)が髄質、その周りを覆うように皮質があり、さらにその周りを覆うように毛表皮があります。
この一番外側の部分がCMなどでもおなじみのいわゆるキューティクルと呼ばれる部分です。
髪の毛は一日に約0.35ミリ伸びると言われていて、一ヶ月に換算すると約一センチ成長します。
本数は約10万本あると言われていて、通常(日常生活で触ったりシャンプーした時など)一日に50~100本ほど自然に抜けています。
髪の毛はけっこう丈夫で、一本の毛で(太さにもよりますが)約100グラムの重さを支えることができるそうです。
白髪について
なぜ黒かった髪の毛が白くなるのか?
簡単に言えば老化現象で、加齢により黒色の元であるメラニン色素を作る機能が低下するからと言われています。
これも遺伝など個人差があるので、若い頃から白髪が生えてくる人もいます。
余談ですがよく都市伝説で「ショックにより一夜にして白髪になる」的な話がありますけど、医学的にはメラニン色素が一日で抜ける事はあり得ないそうです。笑
頭皮について
頭皮は顔や体の皮膚に比べると厚みが薄くデリケートで、髪の毛がある分皮脂腺も多く皮脂の分泌も盛んです。
なので顔に比べてベタつきやすく、汚れやすいのも特徴です。
頭皮環境は髪の毛の成長にも密接に関係していて、いい畑からいい作物ができると同じで両方のバランスが大切です。
頭皮は大きく分けて三種類あって、健康肌、乾燥肌、脂性肌とあります。
髪の毛を分けて頭皮を見てもらい、カサカサして粉状のフケなどがある場合は乾燥肌、逆にベタベタしたり脂っぽいフケなどがある場合は脂性肌、どちらでもなく問題がなさそうな場合は健康肌の可能性が高いです。
自宅でのシャンプーのポイント
自宅でシャンプーする時も乾燥肌の方は、毎日シャンプーすると頭皮の脂がとれすぎてしまうので一日おきぐらいがいいと思います。
逆に脂性肌の方は毎日シャンプーしましょう。
健康肌の方も毎日でいいと思います。
ここでのポイントはシャンプーする前にブラッシングして毛穴の汚れを浮き上がらせる事です。
次にシャワーをしっかりと頭皮に当てて、余分な汚れを落として毛穴を開かせます。
仕事上あまり汚れたりしない方は、この「湯シャン」だけでもかなり汚れが落ちるのでこれで終わりの日があってもいいと思います。
シャンプーする時の手ですが、イメージとしてはボールを掴むように指の腹がまんべんなく頭皮につくように優しくマッサージするようにやるといいでしょう。
最後にすすぎはなるべく丁寧に流しましょう。
髪と食生活
髪の毛や頭皮もからだの一部なので、私たちが毎日口にする食べ物も密接な関係があります。
簡単に言えば「バランスのいい食事を心掛ける」になるんですが、今回はもう少し詳しく書いてみようと思います。
薄毛対策になる食べ物
納豆、レバー、緑黄色野菜、いわし、乳製品、柑橘類、ナッツ類など。
これらの食べ物がなぜ髪に良いかと言えば、これらの食べ物に含まれるたんぱく質は髪の主成分、亜鉛はたんぱく質が髪になるのを助ける働きをします。
ビタミンB群は頭皮の新陳代謝を高め、ビタミンA、C、Eは頭皮環境を整えると言われています。
頭皮のかゆみなどにいい食べ物
マグロ、レバー、納豆、アボカドなど。
ビタミンB6がいいと言われています。
レバーや納豆は同じく薄毛にもよいとされているのでお得な食材ですね。
逆に髪によくない食生活とは?
高カロリーなものや脂っこい食べ物を摂りすぎると、血液中のコレステロールが増えて血流が悪くなります。
血流が悪くなると髪の成長に必要なたんぱく質などの栄養素が髪にうまくいきわたらず、薄毛の原因になります。
アルコールも適量なら問題ありませんが、摂りすぎるとケラチンを作る量が減ってしまい薄毛の原因になります。
タバコもニコチンが血管を収縮させて血流を悪くしてしまいます。
加えて発毛に必要なビタミン、ミネラルを消費するので髪に必要な栄養が届きにくくなります。
さらに薄毛の原因にもなる「男性ホルモン」を増加させるという研究結果(ハーバード大学)もあるようです。
まとめ
いろいろと書きましたが、あまり枠にとらわれると逆に「ストレス」になってしまいますから「できる事からできる範囲で」いいと思います。
いつもより少しずつ早く寝るとか、少し食事に気をつけるとかでいいと思います。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
どうも最後までお読みいただきありがとうございました。